ジオン注射
切らずにいぼ痔を治せる!画期的な治療法
ジオン注射とは、いぼ痔を切らずに注射1本で治すという画期的な痔の治療法です。別名、ALTA療法(アルタ療法)とも言います。脱肛を伴ったいぼ痔(内痔核)でお悩みの方にとっては、画期的な治療法と言えます。従来なら手術が必要と判断されたケースでも、ジオン注射による治療を行って手術と同等の効果が得られた症例もあり、その効力が証明されています。
- ジオン注射の成分
硫酸アルミニウムカリウム
痔核に炎症・線維化を起こして痔核を退縮させ、脱出や出血症状を改善します。
タンニン酸
硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑制し、組織障害を防ぎます。
専門医による治療がおすすめ
ジオンを患部に注射する4段階注射法と呼ばれる手技は、難度の高い技術で、教育を受けた医師が在籍する施設でないと治療ができません。
※のむら・笠原クリニックは内痔核治療法研究会にてALTA実施施設に登録して頂いております。
● 注意点
- すべての脱肛する内痔核を治せるわけではなく、脱肛の程度と特徴からジオン注射では治療ができないと判断した場合には手術治療となります。
- 再発する可能性はゼロではありません。再発した場合には、再度ジオン注射による治療ができます。
ジオン注射で治療できる症状
- いぼ痔の中でも内痔核に効果を発揮
痔は大きく分類すると「いぼ痔」「切れ痔」「あな痔(痔ろう)」の3種類があります。痔をかかえる方の約6割がいぼ痔を患っていると言われております。ジオン注射は「いぼ痔」とくに、いぼ痔が肛門の内側にできた内痔核に効果があります。
治療の流れ
診察・検査のうえ、ジオン注射による治療が決定した場合は、別の日に改めてご来院いただき治療を行います。治療方法はもちろん、治療当日から治療後の過ごし方まで、丁寧にご説明させていただきます。ご安心ください。
- 治療時間は、麻酔も含めて30分程度
手術にくらべて身体的・精神的負担が非常に軽いと言えます。また治療は保険適用となりますので、費用の面でも安心です。
1. 最初に麻酔(局所麻酔もしくは仙骨硬膜外麻酔)を行います。
2. 一つの痔核に対して4ヵ所に分割してジオンを局所注射します(4段階注射法)。
4ヵ所:上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層
3. しばらくすると出血が止まり、脱肛も軽くなります。
4. 1週間から1ヶ月程度で、脱肛が見られなくなります。
- 治療中の痛みはほとんどなし!
麻酔をかけますので、治療中痛みはほとんど感じません。治療後に肛門付近の違和感、軽い痛みを感じる方もいますが、痛くて帰宅できないことはこれまで一例もありません。違和感も、翌日にはほとんど消失します。
ジオン注射の術後
- 術後は歩いて帰宅できる!
ジオン注射が終わったら横になって体を休めていただき、その後は歩いてお帰りいただけます。治療後にお気を付けいただきたいことがいくつかありますので、別途スタッフよりご案内させていただきます。
ジオン注射の副作用
- 翌日にはほとんど消失
射部位の痛み、腫れ、発熱、肛門部の重たい感覚などが見られることもありますが、翌日にはほとんど消失しています。